引っ越しで冷蔵庫を持っていく際にやっておくべきことをご存じでしょうか?このページでは冷蔵庫の中の食材や調味料はどうすればいいか、電源を切るタイミングや霜取り・水抜きについてお話します。
余った食材や調味料はどうするか
冷蔵庫の中身はできるだけ使い切るようにしてください。とはいえなかなか引っ越し日に合わせて使い切るというのは難しいです。余ってもいいように保冷剤を用意しておき、冷蔵庫の中を掃除する時に移して持っていくといいでしょう。
肉や魚など生ものが使い切れなかったり、荷物が多くなるようならクール宅急便などを使うのもアリです。クール宅急便を使う場合、荷物は予冷してないと受け取ってもらえないので冷蔵庫から出したらすぐに梱包して、店舗に行けるようにしましょう。
水漏れしないように梱包する必要がありますが、ビニールに入れてから段ボールに詰めるくらいでいいです。入れ物に発泡スチロールを使う場合は、冷気が伝わりにくいので中に保冷剤を入れてください。
引っ越し業者は基本的に生ものは運んでくれません。マヨネーズやケチャップ、味噌などの調味料は判定が難しいところ。
液漏れしないように梱包していれば、腐っても引っ越し業者は責任を取らないという前提で持って行ってくれるとは思います。ですが受け付けてくれないこともあるかもしれません。これらの調味料は高額なものだったり他の食品と一緒にならクール便をつかうのもいいですが、普通にスーパーに売っているくらいのものを単品でというならば運送サービスを使うのはコスト的に見合いません。
移動が短時間であれば液漏れ対策だけして自分で持っていき、長時間かかるようなら保冷剤を使うといいかもしれません。
夏場、長距離の移動をするのなら引っ越し前に捨ててしまうか、近所の人に「迷惑じゃなければ使ってもらえませんか」と聞くのもいいでしょう。
電源を切るタイミング
冷蔵庫を運び出す8時間前には、できれば半日前に切っておいてください。もちろんコンセントから電源プラグを抜いて、アース線も外してください。
引っ越し前日の夕食が終わったあたりがいいでしょう。
それからドアは開けっ放しにしてください。冷気を出すのと、カビや臭いの発生を防ぐのが目的です。
給水タンク・製氷機の水や氷を捨てる
電源を切ったら製氷機の氷を捨て、給水タンクがあるタイプの物はその中の水を捨てておきましょう。
これを忘れていると、氷が溶けて冷蔵庫の内外が濡れる可能性があるので注意してください。
霜取りの仕方 乱暴にすると故障の原因に
霜取り機能がついている間冷式の冷蔵庫なら必要ありません。
この機能がない直冷式の冷蔵庫の場合、冷凍庫に霜がついていきます。霜と言っても長く放置していると大きな氷の塊になっていきます。
この氷を取るわけですが、早く済ませてしまおうとヘラなどで力強く取ろうとすると故障の原因になるので注意してください。
冷凍庫の中を見るとなにも重要そうな部品があるようには見えませんが、奥の見えないところに冷却器などがあり、ここに強い衝撃を加えると壊れて冷えなくなってしまうことがあります。
なのでまず電源を切って冷凍庫のドアを開けてから数分~数十分放置します。そうすると氷が溶けてきて素手でも簡単にはがせるようになります。
それから大きな氷の塊をはがし、流しなどに捨て、細かい氷や水分はタオルで拭いておしまいです。
冷蔵庫を買ったときに霜取り用のヘラがついていたりしますが、それでガリガリと削るように取るのはおすすめしません。氷が溶けてきて楽にはがせるようにしてから、内壁と氷の間に隙間を作るためにちょっと使うくらいにしたほうがいいです。
水抜き
電源を切って時間が経つと蒸発皿に水が溜まります。これを捨てておきましょう。蒸発皿が内部にあったりして取り外せないタイプのものは水抜き不要です。
蒸発皿がどこにあるか分からない、蒸発皿が取り外せるかそうでないか分からないという場合はメーカーの取扱説明書で確認してください。
”冷蔵庫 メーカー名(シャープなど)”や型番で検索すれば出てくるはずです。
引っ越し中と後の注意点
冷蔵庫の積み方ですが、長時間横置きにすると故障します。積み込む際は縦に置きましょう。
引っ越して冷蔵庫を家の中に運び込んだ後ですが、すぐに電源を入れていいものと入れてはダメなものがあります。
三菱製の新しいモデルならすぐに電源を入れてもいいそうですが、他の大手メーカーの冷蔵庫だと数分おくことが推奨されています。
あんまり古いモデルの冷蔵庫は数時間置いておく必要があるそうです。
なので古いモデルの冷蔵庫なら半日、新しいモデルの冷蔵庫なら10分おいてから電源を入れるといいでしょう。
大丈夫とは思いますが、マイナーなメーカーのものは半日おくか仕様書で確認してから電源を入れてください。
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