電気料金の節約に関心があるなら、契約アンペアを下げることで基本料金を安くできると聞いたことがあると思います。月々の使用料が数百円安くなったりするのですが、メリットばかりではなくデメリットもあるので、契約アンペアを変更するのには注意が必要です。
このページでは契約アンペアに関して書いていますので参考にしてみてください。
契約アンペアとは何か
契約アンペアとは一度に使える電気量のことです。契約アンペアが高いと同時に多くの家電が使え、反対に低いとあまり多くの家電を同時に使うことはできなくなります。
もし契約アンペアを超える電気量を一度に使ってしまったらブレイカーが落ちます。
契約アンペア変更で電気料金が安くなる
全ての電力会社で契約アンペアを変更できるわけではありませんが、変更できるところでは契約アンペアを下げると基本料金が安くなります。
アンペアブレイカー(または契約用安全ブレーカー)の取替工事が必要となりますが、この工事は無料でしてくれます。
ただしこれに加えて設備工事が必要な場合は費用がかかることもありますし、賃貸物件なら家主や管理会社への事前連絡をして許可をもらっておかなくてはいけません。
また、契約アンペアの変更は1年経たないと再度変更することはできないので注意が必要です。
契約アンペアの変更を考えているなら、申し込む前に日々の生活でどれだけアンペアが必要なのかよく確認しておきましょう。
必要アンペアの計算方法
まず家電の仕様書に記載されている消費電力を確認してください。〇〇Wと記載されているはずです。
その家電を使用する時に必要なアンペア(A)は、その消費電力を電圧で割った数値です。
日本の電気の電圧は100Vとなっているので、記載されている消費電力を100で割ると算出できます。
例えばドライヤーの消費電力が1200Wとなっていたら、そのドライヤーを使うのに12A必要ということです。
また、ドライヤーを使用している際に消費電力100Wのパソコンも使っていると、その時に必要なアンペアは12+1で13Aとなります。
音が大きかったり熱を発生する家電ほど消費電力も大きく、必要なアンペアも高い傾向にあります。
ご家庭で冷蔵庫など常に使っている家電と、ドライヤーや電子レンジなど同時に使いたい家電のアンペアの合計を出してください。
その数値がたとえば24Aだとすると、契約アンペアは30Aが最適です。
契約アンペアを変更できる電力会社
日本の主要電力会社は東京電力・関西電力・北海道電力・東北電力・北陸電力・中部電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の10社です。
この中で契約アンペアを変更できるところは、東京電力・北海道電力・東北電力・北陸電力・中部電力・九州電力の6社です。
以下は各社の契約アンペア変更の案内ページへのリンクです。
・東京電力
・東北電力
・中部電力
・北陸電力
・九州電力
契約アンペアを変更できない電力会社
上記以外の関西電力・四国電力・中国電力・沖縄電力の4社はアンペア制ではなく、最低料金制となっています。
なので今この4社の中のどれかを使っているという人は、そもそもアンペアを気にしなくて構いません。
毎月の電気使用量のお知らせで、最低料金という使用電力とは別に料金がかかっていることが分かりますが、これは契約アンペアの大小で決まっているわけではありません。
電力を利用すると必ずかかる費用です。
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