気密測定のC値 基準や測定方法

気密測定のC値 基準や測定方法 住宅・建築

C値とは住宅の気密性がどれだけ高いかの指標となるものです。

数値が小さいほど気密性が高く、しっかり外気の流入を防いでいるということになります。

測定方法と単位

専用の機械を使って建物を負圧にし、流入してくる外気の量を測るというものです。

単位はc㎡/㎡で、延べ床面積の1㎡あたりにどれだけ建物に隙間があるかが分かります。

机上の計算値ではなく、実測値となるので建物ができる前に知ることはできません。

施工途中と施工完了の2回測るのが良く、途中で測って十分なC値であることを確認し、完了時の測定でC値の悪化が許容範囲内であるかを確認します。

言うまでもなく、施工途中でC値に問題があった場合の修正作業は、完了してからの修正作業にかかるコストよりも低くなります。

C値の昔の基準と今の目安

1999年に、C値の基準値が政府によって定められました(次世代省エネ基準区分)。

北海道や青森、秋田、岩手県は寒冷地とされ2c㎡/㎡以下、それより南は全て5c㎡/㎡以下とされました。

しかしこの基準はかなり緩く、もうこの基準を満たしているからと言って高気密住宅とは言えないでしょう。

この基準は2009年に廃止され、現在(2023年)は国の省エネ基準から気密値の項目はなくなっている状況です。

現在で高気密の家に必要なC値はというと、基準がない状態なので施工会社によって意見が違います。

なので目安となりますが、最低ラインとして0.7c㎡/㎡、できれば0.3c㎡/㎡以下であると良いでしょう。

C値が意味ないなんてことはない

上記の通り政府によるC値の基準は削除されました。

なのでC値には意味がなかったのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

C値は建物にどれだけ隙間があるかの実測値ですので、建物がどれだけ気密になっているかを知れる重要な指標です。

ちゃんとした高気密住宅に住みたいと考えているなら、C値を無視するのはおすすめしません。

ですがハウスメーカーによってはC値を測定すらしていないこともあります。

契約時にはC値はいくらになるのか、保障する数値はあるのかなど確認しておくことをおすすめします。

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